獲るから見るへ:聖蹟桜ヶ丘駅 街はぴライター 投稿記事

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獲るから見るへ
【公園・散歩】【聖蹟桜ヶ丘エリア】
回帰線」さんによって書かれた記事です。
この記事は31はぴです。
 子供の頃は、野鳥など動くものには反射的に石を投げていた。道路は未舗装で足元に石ころはゴロゴロしていたし、それに戦後の食糧難の影響に因るのだろう、狩猟本能も旺盛だったように思う。

 飽食の時代と言われる今日、鳥を見て石を投げる子など殆どいない。鳥は獲るものから見るものとなり、その結果、公園に鳩は群れをなし川原に水鳥が優雅に舞う。ここ浅川も例外ではない。

 百草園から南平にかけての淺川沿いをのんびりと散策する。電線から木の枝へ水辺へとお喋りしながら集団で移動するムクドリ。泳ぎの得意なカワウと戯れる泳げないコサギ。何を思うのか川辺にじっと佇むアオサギ。5年ほど前までは目にすることの無かった『空飛ぶ宝石』カワセミも頻繁に目撃されるようになった。

 1羽のコサギが狩をしている。浅瀬に立ち、一方の足を小刻みに震わせ細波を立てる。波紋が水面に広がる。今だっ、とばかり細長い嘴を水中に勢いよく突っ込む。空振りだ。私はコサギが狩に成功するのを見たことがない。その点カワセミは狩が上手い。知人に依れば成功率は5割程とのことだ。

 土手に腰を下ろして考える。爆発的に増殖し我が物顔に地球を支配する人類。予測される食糧不足。野鳥の平穏はいつまで続くのだろうか。そんなことを知ってか知らずか、今日も野鳥は平然と浅川で囀り羽ばたきそして啄ばむ。
掲載日付:2008/02/24
沿線ライター:回帰線さん

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